サマーセールの最後は、インドネシア染織の一級品です。素晴らしい仕事がなされており、今では出会うことの難しい布でしょう。古布がお好きなコレクターの方に所有していただければと願っています。品質や年代を保証しますので、安心してお楽しみください。　これは、インドネシア スマトラ島 パレンバンの「ソンケット」と呼ばれる布です。　まず初めに、7枚目の浮織部分のアップ画像をご覧ください。金糸は、通常の糸に比べて太くて硬さがあり、手縫いで布一面にこれだけ緻密な刺繍状の浮織を施すには、恐るべき手間と費用がかかったことでしょう。この布の用途は、裕福な階級の女性が身に付けた儀礼用腰巻でした。　大きさは、約201㎝×77㎝で、19世紀末から20世紀初頭にかけての古布であることを100%保証します。同手の布が、オーストラリア国立博物館に所蔵されています。10枚目画像下の説明と併せてご覧ください。　絹の生地に、金糸を用いて幾何学模様が精緻な浮織で、びっしりと織り込まれています。下地の赤い生地があまり見えないほどの織りで埋め尽くされています。4〜6枚目画像をご覧いただくと、端の部分に至るまで全く手抜きなく、実に細かな浮織がなされていることがお分かりいただけるでしょう。　状態ですが、これまでコレクションしていた同手の布の中でも、最も良い状態です。かつて所有していた同手の布には、数カ所の破れや補修があったものですが、この布は全く補修箇所がありません。ただ一ヶ所、左端の上に小さな金糸の傷み（8枚目画像の上）があるだけです。その他に、例えば、右下などに光っている部分や中央に黒ずんでいる部分がありますが、これらは傷みではなく、金糸の表面が擦れたり汚れたりしたことによるものです。8枚目画像下左（右下部分）と8枚目画像下右（中央部分）をご覧いただくと、傷みではないことが分かります。ただ、新しい布ではありませんので、若干の金糸のほつれや汚れがあります。それらも時代を経て大切にされてきた布の証と捉え、古布にご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。　　良い時代に蒐集したので出品できますが、このように時代のある金糸ソンケットは希少で、今ではもう出会えない布でしょう。サマーセールとしての出品で、この布の評価に比べて格安だと思います。お分かりになり、大切に引き継いでくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。　なお、あまり小さく折り畳みたくありませんので、補償のあるゆうパックか宅急便（80サイズ）での発送にご理解の程、お願い申し上げます。※ 悪い評価が大変多く、お取引に不安を感じる方は、入札時や落札時に削除をさせていただくことがありますので、予めご了承ください。また、（決済は期日までで結構ですが）落札者情報のみのご連絡だけは、落札日翌日の午前中までにいただける方のみ、ご入札をお願いいたします。落札後に理由無くご連絡をいただけない方や到着後に受け取り連絡をいただけない方は、申し訳ありませんが以降の入札は、ご遠慮いただいています。※午前中までにご決済をいただいた場合は、その日のうちに発送いたします。午後以降にご決済いただいた場合は、翌日の発送となります。また、落札後のこちらからの評価は、評価をくださった方のみとしておりますので、ご了承願います。