SUPRAPHON 初のDIGITAL録音 2LP スメーターチェク 我が祖国 アンチェルノイマン盤と並ぶ同曲の最高演奏究極の最高峰録音 極美品 チェコSUPRAPHON11103431-32ZADIGITAL RECORDING Stereo2LP。 スメタナ：交響組曲「我が祖国」 ヴァーツラフ・スメターチェク指揮チェコ・フィル。 （録音：1980年9月、プラハ、「芸術家の家」ルドルフィーヌム） 「我が祖国」といえばアンチェル、ノイマンによる超名盤が他を寄せ付けぬ永遠の定番と決まっていましたが、1981年に新たな決定盤が生まれました。それがこのスメターチェク盤です。 スメターチェクはプラハ交響楽団の指揮者としてしぶい名演をいくつも残してきた指揮者ですが、巨匠並みいる時代の中でいまひとつ印象が弱かったことは否めません。 しかし1980年、スプラフォンがその第1回自主デジタル録音という歴史的アルバムを、スメターチェク指揮チェコ・フィルを指揮で、しかもアンチェル、ノイマンの向こうを張る「我が祖国」で行う決定をしたのには、スプラフォンがこの組み合わせにいかに自信があったかを物語っています。そしてその結果は大成功でした。 この録音は1980年9月にプラハの芸術家の家で行われました。 レコードの世界にデジタルの「デ」の字もなかった1974年に日本コロムビアは世界に一台しかなかったDENON製の録音機をその最高のパートナーであったスプラフォンのおひざ元であるプラハに持ち込んでヨーロッパにおける世界最初期のデジタル録音を行いました。その後日本コロムビアは頻繁にチェコでのデジタル録音を行っていますが、日本コロムビア以外には欧米レーベルでさえデジタル録音を行うのはずっと後の事で、東欧諸国においてはデジタル録音機を入手することはほぼ不可能でした。しかしその時代にスプラフォンは日本コロムビア(DENON)製の4チャンネルPCM録音機を用いて東欧国として最初の自主デジタル録音を開始しました。その第1号となったのがこの「我が祖国」なのです。 スプラフォンではまだデジタル録音ができなかったこの時、その録音テープは東京に送られ日本コロムビアで編集されて製品化が図られました。 その録音は、日本では発売後すぐに大変な話題となり、1981年度のレコード芸術特選／朝日試聴室推薦／文化庁芸術祭優秀賞受賞に輝くとともに、1982年には日本コロムビアによる世界最初期CDの一枚としても抜擢され、ベストセラーになりました。 そのような大きな成功をおさめたのは二つの大きな要素が完璧に揃っていたからです。 もちろん第1にはその演奏の素晴らしさです。スメターチェクは必要以上に大げさなふるまいを一切行わず、この曲に必要な表現だけを究極まで極めた演奏でそれまでになかった完璧な「我が祖国」を作り上げました。それはこれ以上無理と思われたアンチェルやノイマンによる歴史的超名演とは異なった、しかしそれと全く同等水準に達した最高峰の「我が祖国」です。 うるささとは一切無縁の澄み切った音色と表現でありながら音楽の内的力強さを秘めたスメターチェクの演奏は聴く者に一切の体力を求めずに音楽が体の中に入ってきます。しかしそこに秘められた祖国チェコに対する誇りに満ちたスメターチェクの演奏は聴取者に静かな、そしてかつてないほど大きな感動を呼びます。 そしてこの録音が持つもう一つの成功の要素はその録音の素晴らしさです。 録音は1980年9月に素晴らしい響きを持つプラハの芸術家の家で行われ、それを担当したのはスプラフォンの伝説的エンジニアであるフランシチェク・ブルダやミロスラフ・クールハンの跡を継いでスプラフォンの音の屋台骨を支えた名エンジニア、スタニスラフ・シコラです。 その音の素晴らしさはかつてのスプラフォンの音とは一味違った「新しいスプラフォン」を感じさせるものです。デジタル（PCM）録音の明らかな効果は、非常に広いfレンジとDレンジを持ちながら歪感が全くない澄明極まりない音として表れており、それはこのレコードのどの部分にも溢れています。 世界でも指折りの美しさを持つチェコ・フィルの弦楽器群はきめ細かい輝きに溢れた艶を持ち、中域が充実したまろやかな音色に溢れた音で捉えられています。そしてこの録音の素晴らしさは、第2ヴァイオリンとヴィオラが見事な音色、バランス、定位ではっきりと聴きとれ、内声弦パート部が充実したこの弦楽器群が他のレコードではまず聴くことのできない豊かなオーケストラ音を実現しています。そしてきめ細かい艶に溢れたブラス群の輝かしい音がルドルフィーヌムの素晴らしい残響を伴って飛び散ります。このようなオケが左右スピ－カー間いっぱいに広がる様は本当に感動的です。スタニスラフ・シコラによるこの音作りは、これ以上は無理というほどの絶妙のバランスと音色を持っており、これはスプラフォンの録音史に残る最高峰録音の一つといえるでしょう。 ここに出品するのはそのスプラフォンの初出盤です。 1981年の製品であるだけにその美しさは抜群で、一瞬西側の製品かと思うほどあか抜けたジャケットの仕上げは「新しいスプラフォン」を感じさえるものです。 本品は新品同様の極美品です。 レコードはレーベル上のスピンドル跡も少なく、盤面はピカピカつるつるの極美盤です。どうしてももう一度聴きたくなり、必要ないとは思いながら全面検聴しましたが、結果は第3面でごく小さなプチがほんの少し聴こえただけで後はノイズ完全皆無の特級コンディションでした。ひたすら素晴らしい音で響き渡るスメターチェクの「我が祖国」には改めて深い感動を覚えました。 ジャケットも同様に新品同様の極美品です。 これはレコード、CDを通じて「我が祖国」の最後の決定的名演奏ではないかと思います。私の絶対推薦盤です。 重量：454g (これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。) 安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。 音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。 当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。 ノイズや盤の状態に関しては、検聴を行った盤に関してのみ気が付いた点を書くようにしていますが、それらは再生装置によって出方が違い、その感じ方は主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで大体の目安とお考えください。（レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。） いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-60年前の古い品も多くあります。 レコードにはノイズがあるのは普通とお考えいただき、ノークレーム、返品なしという前提をご了承いただいた上での入札をお願いいたします。全くノイズのないような品をお望みの方は入札をお控えください。 (なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。） 未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク（製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど）もあることをご承知おきください。（交換や返品はできません。） 支払いは「ヤフーかんたん決済」となります。 発送は標準がゆうパック（おてがる版）となります。 LPの場合、基本的に80サイズでの発送となりますが、複数枚の品物をご落札頂いた場合でもある程度の厚さまで同一料金で送れます。（それ以上になりますとその厚さによってサイズが変わり、料金が上がってゆきます。）複数落札の場合は必ずオークション終了後すべてのアイテムを「まとめて取引」にして取引を始めてください。そうでないとヤフオクのシステム上各商品に別々に送料がかかってしまいます。 なお、保証はつきませんが、軽い商品については全国均一料金で少し安く送れる定形外での送付もお受けします。一般的にLP1枚なら定形外がお得ですが、2枚以上の場合はゆうパック（おてがる版）のほうがお得になることが多いようです。なお、定形外郵便の料金は商品の重量によって変わってきますので同梱ご希望の場合は、取引手続きに進む前に必ず取引連絡欄から料金をお問い合わせください。